個人事業主は、飲食店を始める時に、

経理は、どうすればいいかな?
と思う人は多いですよね。
税理士にお願いするか、会計ソフトを使って自分でやるか、決算や確定申告だけを税理士にお願いするか、この3点で悩むと思います。
ずばり、会計ソフトを使って、自分で経理をすることをおすすめします。
なぜでしょうか?
このサイトでは、なぜ会計ソフトを使って自分で経理をすることが大事なのかを説明して、あなたのお店に合った会計ソフトを紹介します。
この記事を読めば、あなたも店長レベルから、本当の経営者へと知識を深めることができます。
自分で、経理をやる理由

税理士に頼んだほうが、営業に集中できるよ!

税理士のコストはかけたくないから、経理は自分でやる!
みなさん、そんな理由で経理の仕事を考えていませんか?
ボクも最初は、「営業に集中したいから」という理由で税理士に経理を丸投げしていました。
そして、今思うことがあります。
「決算書や税金のこと、なんにもわかってなかったな…」と。

いまあなたは、一般の人がお金を払ってでも習いに行きたがっている決算書の読み方、税金などの会計知識を、実体験で学べるチャンスがあるんです。
こんなチャンスは、一般の人にはないんですよ。
また、お店が軌道に乗って、成長拡大した時には、経理はとても複雑で税理士に頼らざるを得ません。
その時に、税理士が言うことを理解できず、対等に話し合えないのは嫌じゃないですか?
つまり、経理を学ぶチャンスは今だけなんです!
お店の規模が小さい今だからこそ、頑張ってやる価値があります。
ちなみに、「経理」って何の略かわかりますか?
「経営管理」の略なんですよ!
店長レベルの仕事で終わるか、本当の経営者として、1ランク上を目指すのかは、あなた次第です。
本当の経営者になるには、経理の知識は絶対に必要です。
まだ、お店が以下のレベルなら、今からでも自分で経理を頑張ってみましょう。
- 年商が、1,000万円以下
- 会社設立して、3期以下
それでは、自分で経理をやるメリットを具体的に見ていきましょう。
自分で、経理をやるメリット
毎日の売上・経費の記録、1年に1回の決算と申告が経理の仕事です。
これらの仕事を自分でやることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
経営スキルが上がる

自分で経理をしていると、真っ先にお店の異変に気付けます。
飲食店に限らず、どの業種でも、夜逃げをする人や撤退が上手くできない経営者がいますよね。
廃業の理由はわかりませんが、1つ言えることは、彼らは「自分では経理をやっていない」ということです。
途中で会社の異変に気付けず、気付いた時には、撤退する体力も残っていないのです。
普段の営業を支えるのは、あなたの経営管理なのです。
たとえば、税理士の先生というのは、とても素晴らしい知識を持っていて、客観的に的確なサポートをしてくれます。
しかし、彼らのほとんどは、自分で経営をしたことがない人ばかりです。
赤字が、どれくらいを経営者を精神的に追い詰めるのかもわかっていません。

今月は少し赤字額が減ってきたんで、よくなってますよ!
なーんていう税理士の先生の優しい言葉を信じて安心している経営者の方、いるんじゃないですか?
税理士からしたら、あなたは「赤字でも黒字でもお客さん」なのです。
お店のことを一番知っているのは、税理士ではなく、経営者のあなたでなくてはいけないんです!
税理士コストが減る

顧問税理士を依頼した場合、安くても月に1万円はかかります。
また、年に1回の確定申告で、5万円~10万円はかかります。
最安値だとしても、1年で17万円ほどのコストは発生するのです。
もしも、会計ソフトを使って、自分で申告までできるのであれば、月々1~2千円くらいで済みます。
つまり、
1年で15~20万円のコストダウンができる!
ここまで、経理を自分でやることのメリットを見てきました。
毎日の営業で忙しくて、経理を自分でやるのは大変だと思いますが、自分の経営スキルが上がり、コストも大幅にダウンできるのであれば、大きなメリットですよね?
つづいて、自分で経理をする方法を見ていきます。
法人ならともかく、個人事業主であれば、会計ソフトを使えば簡単に、確定申告もできるんですよ。
おすすめのクラウド会計ソフト

会計ソフトには、大きく分けて2種類あります。
- パソコンに、インストールするタイプ
- 端末や場所を選ばないクラウドタイプ
手軽さ、便利さ、コストのすべてにおいて、クラウドタイプの会計ソフトをおすすめします。
今の時代、会計ソフトに限らず、多くのサービスにおいて、インストールタイプからクラウドタイプへ移行しています。
クラウド会計ソフトには、たくさんのメリットがあります。
- どのPC・スマホ・タブレットでも利用可能
- POSレジと連携して、効率が上がる
- ネット上でアップデートされていくため、買いなおす必要がない
今回は、そんなクラウド会計ソフトで有名な3社のサービス、「freee」「マネーフォワードクラウド確定申告」「弥生オンライン青色申告」を選び、さらに飲食店のおすすめのプランを厳選して紹介します。
個人事業主の人が多いと思うので、下記のプランは個人事業主用です。
すべてのプランは、確定申告で最大65万円の控除が受けられる青色申告に対応しています。
freee | マネーフォワードクラウド 確定申告 | 弥生オンライン 青色申告 | |
おすすめプラン (税抜) | スタンダード 月払い:2,380円 | パーソナルライト 月払い:1,280円 | セルフ 年払いのみ:8,000円 |
無料お試し期間 | 1ヵ月 | 1ヵ月 | 1年間 |
消費税申告書 | 作成可能 | 集計のみ | 作成可能 |
問い合わせ | メール・ チャット | メール・ チャット | 質問不可 |
連携POSレジ | Airレジ ユビレジ square スマレジ Uレジ POS+ | Airレジ ユビレジ square スマレジ Uレジ POS+ | Airレジ ユビレジ スマレジ Uレジ |
おすすめプランを選んだ基準は、下記の4つです。
- POSレジ・銀行・クレジットカードと連携できること
- 確定申告書が、簡単に作成できること
- スマホの写真でレシート、領収書の仕分けができること
- 利用者が多いこと
3社とも銀行とクレジットカードは、3,000銀行以上、100クレジットカード以上の連携がとれますので、よっぽどマニアックなものを使っていない限りは連携できます。
クラウド会計ソフトと連携することで、日々の経理の仕事は下記のようになります。
銀行との連携で……
- Uber Eatsなど振込の売上がある場合、
- 家賃の口座引き落としがある場合、
自動で会計ソフトに、売上が記録される
クレジットカードとの連携で……
- 美品や仕入をカードで支払った場合、
- 水光熱費などをカード払いにした場合、
自動で会計ソフトに、費用が記録される
POSレジとの連携で……
日々のお店の売上が、
自動で会計ソフトに、売上記録される
これは、すごい業務の時短ですよね!
自分でやることは、現金で支払った費用の記録のみです。
この費用の記録も、レシートや領収書をスマホのカメラで撮るだけで、自動で会計ソフトに記録されるんです。
これだけの作業で、お店の経理は完了して、お店が見える化できるし、年一度の確定申告も簡単にできるんです。
それでは、どのプランが自分に合っているのか見ていきましょう。
未経験者に合ったプラン
簿記の知識がなかったり、経理未経験の人は、freeeのスタンダードプランを選べば間違いありません。
ボクもfreeeを使ってますが、お小遣い帳を付ける感覚で仕分けができます。
確定申告も3社の中で、圧倒的に簡単です。
スマホのみで、質問に答えていくだけで、あっという間に確定申告まで完了します。
➡ freeeの公式サイトをみてみる逆に、freeeでわからなければ、これよりも簡単なソフトは今のところありませんので、きっぱり諦めて税理士にお願いしましょう。
freeeのプランには「スターター」がありますが、スマホの写真仕分けが月5枚までしか撮れない制限があること、消費税申告書が作れないこと、日々の残高推移を見れないことから、「スタンダード」がおすすめです。

会計経験者に合ったプラン
つづいて、会計の知識があり、確定申告まで相談なしでもできる人は、弥生オンライン青色申告の「セルフ」がおすすめです。
理由は、一番コスパが良いことです。
不安な点は、スマホ写真仕分けが別のアプリをインストールして使うため、エラーが多かったり、動作が重かったりするクチコミが多いことですが、それだけ利用者が多いということでもあります。
その他の弥生オンラインのプランに「ベーシック」がありますが、電話の問い合わせができるかどうか、というだけの違いで、それ以外の機能はまったく同じです。
「弥生オンライン青色申告」か「マネーフォワード確定申告」で悩んでいる人は、弥生オンライン青色申告のセルフプランから始めてみましょう。
➡ 弥生オンライン青色申告の公式サイトはこちら
「セルフ」は、1年間無料のため、動作が重く感じたり使いづらければ、解約してマネーフォワード確定申告の「パーソナルライト」に変更しましょう。
マネーフォワードクラウド確定申告のその他のプラン「パーソナル」と「パーソナルライト」の違いは、請求書を作成する機能が充実している点のみです。
請求書をよく作成する店は、おそらく少ないでしょうから、マネーフォワードクラウド確定申告は「パーソナルライト」で充分です。
➡ マネーフォワードクラウド確定申告の公式サイトはこちら
クラウド会計ソフトのまとめ
ここまで、飲食店の経理を自分でやるメリットと、あなたに合ったクラウド会計ソフトについて紹介してきましたので、最後にまとめます。
【自分で経理をやるメリット】
- 経営スキルが上がる
- 税理士コスト(年15~20万)が減る
【おすすめのクラウド会計ソフト】
- 経理の未経験者……freeeのスタンダードプラン
- 経理の経験者……弥生オンライン青色申告のセルフプラン(動作が重かったり、使いづらければ1年の無料期間中に、マネーフォワードクラウド確定申告のパーソナルライトプランへ変更)
迷った人は、freeeのスタンダードプランがいいでしょう。
少しだけ利用料金は高いですが、それだけのメリットがあります。
まずは、お試し期間だけでも、申し込んでみてください。
会計、経理の知識が、あなたの今後の財産となるように、この記事を書きました。
実践してもらえれば、あなたのお店が失敗したとしても、成功したとしても、 あなたの経営スキルは上がっていくはずです。
願わくば、後者であることを陰ながら祈っています。
