飲食店の集客方法について、「広告活動はやった分だけ、必ず反響がある」というのがボクの経験談です。

大事なのは、コスパと精度の問題だけ!
この記事では、効果のあるチラシ広告を無料で作成する方法と、無料のインターネット広告を使った飲食店の集客方法を紹介していきます。
チラシとインターネット以外の飲食店の集客方法や販促物については、下記に書きました。
効果のあるチラシ広告とは
今の時代、チラシは誰でも、無料で簡単に作れるようになりました。
チラシ作成ツールは後ほど紹介しますが、誰でも簡単に作れるようになったからこそ、中身が重要になり、作り手により反響率が大きく変わってきます。
また、チラシ広告は無料で作成することはできても、印刷代は必ず発生します。効果のないチラシを何千枚と配布することは、費用対効果が合わずに赤字となることもありますので、効果のあるチラシを作り集客へつなげましょう。
チラシ広告のターゲット選定
効果的なチラシ広告を作成するポイントは、ターゲットを明確にすることです。
自分のお店のコンセプトが活かせるターゲットに的を絞り、内容とデザインを決定します。
例えば、オシャレなカフェであれば、それに合った内装の写真や商品の掲載をして、紙質も高級感あるものがいいでしょう。
男性をメインにした飲食店なら、文字のフォントも男らしく、ボリュームも訴求する必要があります。
また、イベントを明確化することも大事です。
オープンのお知らせなのか、新商品のお知らせか、お得なクーポンなのか、それによって目立たせる項目や地図など入れる情報も変わってくるでしょう。
既に固定客がついている場合は、固定客を想像してチラシ広告を作りましょう。
固定客を具体的に想像することで、男性か女性か、団体か個人か、人気メニューは何なのか、掲載するべきポイントが見えて、集客につなげられます。
料理の撮影方法
「百聞は一見に如かず」ということで、どんなイラストも名言も、1枚の思わず食べたくなる写真には敵いません。
写真のレイアウトの工夫も大事です。
メニュー写真が多い場合は、メインとなる写真を大きく載せたり、目立つ場所に配置して、バランスをとりましょう。
それでは、美味しそうな写真はどうすれば撮れるのでしょうか?
4つのポイントに気を付ければ、あなたも携帯写真で美味しそうな写真が撮れます。
自然光の明るい場所で撮る
写真は自然光がよく入る明るい場所で撮りましょう。
屋内の暗さや、蛍光灯の青白さ、不自然な光の反射は、料理の美しさを半減してしまいます。
シズル感といったツヤも、十分な明るさなしでは映りません。


メイン1つをフォーカス
定食などのセットものは、基本はメインをフォーカスして斜め45度から撮影しますが、最近は真上から全体を撮影するパターンも流行っています。
お店もチラシも全てオシャレに仕上げるのなら、上から全体を撮るパターンも似合うかもしれませんね。


料理は、中央に置かない
料理は左右のどちらかに寄せて、空いたスペースには小道具をぼやかせると、美味しそうに撮れます。
中央に全体を納めて撮ってしまうと、例えばピザなどはイメージとしてオシャレに見えることもありますが、メニュー紹介のチラシでは、寂しく浮いて見えてしまいます。


オイルや水噴霧で加工
生野菜などは、水を吹きかけたりして新鮮さを出しましょう。
ご飯や乾燥して見えてしまう食材には、オリーブオイルなど油を塗ると、ツヤが出て美味しそうに見えます。

美味しそうな写真が撮れた後は、チラシの中身について見ていきましょう。
リピーター作りが大事!
チラシ広告のポイントは集客ですが、集客の中でもリピーター作りが大事です。
チラシ広告の反響率は、業種にもよりますが、0.1%~1%と言われています。
例えば、1,000枚のチラシを配ったとしたら、よくても1%の10人の集客につながるということです。

チラシの内容が、ランチ(1,000円)の広告だった場合、1,000円×10人で10,000円の効果しか出ません。
当たり前ですが、チラシの内容は訴求単価が高い方が、費用対効果は上がります。
つまり、ランチよりも平均単価の高いディナーのチラシの方が、相対的にチラシ制作費は安くなります。

それでは、ランチや単価の低いメニューを扱っている飲食店では、チラシを使った集客はするべきではないのでしょうか?
その答えは、リピーターを作れるかどうかにかかっています。
例えば、チラシに数回使えるクーポンを付けてしまい、一枚のチラシで何回も来店できるようにすれば、合計単価は上がります。

チラシ広告で大事なことは、お客様にとってお得であり、美味しそうに見せながらも、たった1枚のチラシ広告に、いくらの単価を詰め込めるのかが効果的に集客をするポイントになります。
チラシ広告の反響率をチェック
最後に、回収したチラシをしっかりと数えて反響率を算出しましょう。
良いチラシを作れば、必ず反響率は上がり、集客は伸びていきます。
チラシ広告スキルを上達させる目安にもなりますので、反響率を意識して、楽しみながら広告活動を行い集客につなげましょう。

チラシ広告のデザイン・印刷・配布
チラシ広告の制作には、3ステップの工程があります。
- デザイン
- 印刷
- 配布
この中で、確実に有料になってしまうのは、2番の印刷です。
印刷以外は、お金をかけずに自分でもできます。
まずは、無料でできるデザインツールから紹介していきます。
チラシの無料デザインツール
たくさんの無料デザインツールが存在しますが、厳選したおすすめのツールを紹介します。
サービス名 | 動作環境 | 初期登録 | 飲食系 テンプレート | 特徴 |
ラクスル | PC オンライン上 | 必要 | 100件以上 | デザイン、印刷、配布 全てやってくれる |
パワポン | PC パワーポイント | 不要 | 350件以上 | 季節のイベントや 募集チラシなど種類豊富 |
PIXTA | PC パワーポイント | 必要 | 340件以上 | 和風もののデザイン豊富 |
Menu Express | スマホ アプリ | 必要 | 600件以上 | 飲食店に特化した チラシ作成アプリ |
Canva | PC、スマホ アプリ、オンライン上 | 必要 | 有料、無料あり | 多様ジャンルの デザイン作成ツール。 洋風でオシャレ |

パソコンを持っていない…

パワーポイントは、使ったことない…
こんな条件で、人によって最適なツールが変わってくると思います。
これだけ抑えておけば誰でも大丈夫、というツールを2点選びましたので紹介します。
ラクスル
飲食店を開業するなら、まずはラクスルの登録をしておきましょう。
理由はこのサイト1つで、デザイン、印刷、配布の全てが完結するためです。
パソコンを持っている人であれば、ラクスルでチラシデザインをして、そのまま印刷まで頼めます。
工程を説明しますので、サイトを見ながら進めれば、簡単に作成できます。
パソコンを持っていない人は、次のMenu Expressを使ってください。
【ラクスルの使い方】
- トップページ左の欄から「オンラインデザイン」
- 「チラシ・フライヤー」
- 左側の「業種で絞り込み」で「飲食」にチェック
- 紙のサイズを選択(最初はA4になってます)
- テンプレートを選択し、「このテンプレートを使って編集する」
- オンライン上で好きなように加工する
- 加工が終わったら、右下「仕上がり確認」
- 「デザインチェック」の文章を読み、「次へ」
- 「印刷イメージのダウンロード」でイメージ確認後、「次へ」
- 「チラシ・フライヤー購入に進む」
- 「用紙の種類」「厚さ」「片面印刷」か「両面印刷」選択
- 「部数」と「出荷日」を選択して、「購入手続き」
- 最後に「お届け先」「お支払い方法」を確定して終了
また、チラシだけでなく、名刺なども作成できますので、パソコンを持っていない人も、とりあえずは、登録しておくと便利です。

Menu Express
スマホさえあれば、このアプリ1つで、チラシもSNSもできてしまう優れものです。
このアプリは、パソコンを持っている人も必ずスマホでダウンロードしておきましょう。
理由は、後ほどインターネット広告で説明します。
飲食店のメニューに特化しているので、テンプレートの種類は豊富で、アプリの動作も簡単です。
【Menu Expressの使い方】
- アプリを起動
- テンプレートを選択
- 上部メニューの「写真」を選び、撮影する
- 上部メニューの「テキスト」で文章を入力
- 広告方法を「印刷」か「シェア」選択
アプリ上で作成したチラシは、「印刷」を選択すれば、自宅やコンビニでも印刷できます。
「シェア」を選べば、Twitter、Facebook、LINE、Instagramに簡単に投稿できます。
以上、無料でチラシデザインができるおすすめのツールを紹介しました。
つづいて、必ず料金が発生してしまう印刷についてみていきましょう。
チラシの印刷方法
印刷方法は、部数によっておすすめの方法が変わってきます。
100部以上
ラクスルやネットプリントサービスサイトは、100部以上の印刷からとなっている会社が多いです。
100部以上印刷する場合は、ラクスルに依頼するのが一番お得だと思います。
デザイン無料ツールでも紹介した、「パワポン」と提携している「パプリ」という印刷サービスがありますが、出荷日が「3営業日」か「5営業日」からしか選べないのと、データ入稿がPDFのみになってます。
アプリで作成したデータはPNGというデータなので、「ラクスル」には入稿できても、そのままでは「パプリ」には入稿できません。
以上の理由から、100部以上の場合は、ラクスルまたは地元の印刷会社で見積をとりましょう。
100部未満
100部未満の場合は、自宅、コンビニ、地元の印刷会社に絞られます。
まずは、印刷会社に頼みましょう。
地元に得意先を作っておくと無理なお願いを聞いてくれることも多いです。
急ぎの場合などに、ボクもよく助けてもらいました。
10枚くらいの印刷でしたら、セブンイレブンのカラー印刷を使いましょう。
1枚50円と値段は高いですが、レーザープリントのため、雨でにじんだりすることもありません。
自宅印刷だとインクジェットプリントのため、水で滲みやすいのが欠点となります。
チラシの配布方法
印刷が終わったら、最後は配布方法です。
チラシの配布方法も、色々ありますね。
- ポスティング
- 街頭配布
- 店頭や店内に置いておく
ボクもオープン前に1,000枚くらいは、自分で配布やポスティングをしましたが、営業が始まると時間がとれなくなってしまいますよね。
業者に、配布を依頼する
かなりコストはかかりますが、大手がやるような大規模な街頭配布やポスティングは、それなりの集客効果があります。
助成金や補助金がもらえる場合には、大規模なチラシ広告配布を試してみてください。
助成金などの情報は、地域の産業振興会に聞けば教えてくれます。
応募の仕方なども丁寧に教えてくれますし、助成金は融資とは違いますので、返済の必要はありません。
ちなみにボクは、助成金で10万枚のポスティングと、3日間のチラシ配布を、定価の半額で行いました 。
助成金、補助金の調べ方をまとめたサイトもありますので、こまめにチェックしてみましょう。
まとめサイトはこちら➡ 創業融資を自分でやる
助成金などが入り、配布を依頼するのであれば、ポスティングはラクスルがおすすめです。

街頭配布を依頼する場合は、ラクスルでは取り扱っていませんので、スカイクルーズという業者を利用していました。
いつもスムーズに対応して頂き、当日のスタッフの方も一生懸命配って集客を手伝ってくれていました。
店頭や店内に置いておく
店頭やレジ前に、チラシを置いておくのも労力がかからないし、効果的です。
無料ツールで作成したチラシを数十枚印刷して、店頭に置いておくだけでいいんです。
2週間に一度くらいチラシ内容を変更して、置いておくだけでもライブ感があり、活き活きと営業しているお店だと印象付けることもできて集客につながります。
ぜひ、挑戦してみてください。
インターネット広告は、無料のもの!
まず、自分のお店のホームページを持つかどうかで悩むと思います。
配達やケータリングサービスをするのなら、ホームページを通して集客する要がありますが、一般的な飲食店の場合は、まずはホームページは必要ありません。
HPは、最初はいらない
飲食店のホームページは、開店当初は作らなくていいです。
あなたも食べログなどのサイトを見ることはあっても、特定の飲食店のホームページを見ることは少なくありませんか?
ホームページ制作費は、安くても20~30万円くらいかかります。
オープン前にホームページを用意して、1年経たず閉店する飲食店がとても多いことを忘れないでください。
1年以内に3割以上は廃業します。もしも、ホームページを作るのなら、1年以上お店が続き、経営に余裕が出ていたら作ってください。
また、ホームページを作っても、SEO対策や、SNSの発信なしには、人の目には絶対に触れないことを覚えておきましょう。
ホームページよりも、日々の発信が何よりも必要です。
それでは、飲食店でインターネット集客でやらなくてはいけない作業は何なのでしょうか?
HPは、食べログとFacebookページ
お店のホームぺージの代わりとして、Facebookページと食べログの無料プランに登録しましょう。
Facebookページとは、個人アカウントとは異なり、飲食店や小売企業などのビジネスアカウントのことです。
名刺やチラシ、SNS発信などをする際に、ホームページの代わりとなるFacebookページがあればホームページの代わりとして表記できるので便利です。
飲食店の評価サイトの食べログについては、口コミなど賛否両論ありますが、無料なので登録しましょう。
お店の情報を調べたりする時には、ホームページを訪問するよりも、食べログで検索することの方が圧倒的に多いです。
Facebookページの作り方は、このサイトを見れば簡単に作れます。
【2019年万】Facebookページの作り方ー簡単10ステップで開設!
食べログの登録は、こちらからできます。
以上の2点をホームページの代わりとして、登録しましょう。
一度登録してしまえば、この2つは面倒な作業は他にはありません。
グーグルマップに表示|MEO対策
お店をグーグルマップに表示させるには、Googleマイビジネスの登録が必要です。
また、MEO対策をすることで、グーグル検索でも上位表示ができますので、詳しくはつぎの記事を読んでください。
日々の発信は、インスタグラム
つづいて、日々の販促活動についてです。
日々の情報発信は、飲食店と相性の良いインタグラムを使って集客をしていきましょう。
その日作った料理の写真を撮ってアップしてもいいですし、すでに紹介した「Menu Express」アプリで作成したチラシの発信も集客力があります。
日々の情報発信で大事なことが、時間と労力をかけないことです。
毎日情報発信をしたほうがいいので、継続してやれる作業にすることが大事です。
そこで労力と時間を節約にする方法が、Facebookページとインスタグラムを連携することです。
連携することで、インスタグラムで発信すれば、自動的にFacebookでも発信されるようになるのです。
連携方法のページを紹介しますので、面倒くさがらずに一度設定してしまいましょう。
FacebookページとInstagramを連携する方法とそのメリット
飲食店の作業は、とても多いです。
時間がない中で、販促活動をやっていかなくてはならないので、自分の広告方法の流れを作ってしまいラクに情報発信して、集客へつなげましょう。
【飲食店の集客】広告のまとめ
今回は、飲食店の集客方法として、おすすめのチラシ広告とインターネット広告を紹介してきました。
広告を使った集客方法をまとめると、チラシ広告とインターネット広告を使って、出来るだけ無料で、流れ作業でラクにやるということがポイントになります。
- Menu Expressで広告デザイン
- チラシにするのなら、ラクスルへ
- Menu ExpressからインスタグラムでSNS発信
- 連携されているFacebookページでも自動発信
このように、集客システムの流れを組んでしまうのです。
やることは、ほぼスマホアプリのMenu Expressで広告デザインをすれば、あとの作業は自動か単純作業です。
この広告の仕組みが作れれば、日々の多忙の業務の中でも、情報発信をして集客につなげられます。
この記事が、あなたの労力を軽減し、お店の集客に少しでも貢献できればうれしいです!
今日の営業も頑張ってください!