飲食店の物件探しをしていると、
「ガス容量や電気容量について知りたい」
と思う人はいませんか?
店舗のガス容量と電気容量は、お店の業態によって変わります。
あなたのお店に必要なガス容量と電気容量を把握して物件探しをしましょう。
また、飲食店の平均的な電気代やガス代も合わせて紹介します。
どこに出店するか、まだ物件の立地を絞っていない人は、下記記事で居抜き物件情報サイトを紹介していますので、見てください。
ガス容量

飲食店のガス容量は、物件のガスメーターが何号であるかを見ればわかります。
物件のガス容量を確認して、あなたの業態に必要なガス容量を満たしているか確認しましょう。
各業態に必要なガス容量は次のとおりです。
業態 | 必要なガス容量 |
小料理、寿司、バー、カフェ | 6号 |
居酒屋、洋食、和食(そば・うどん) | 10号 |
イタリアン、フレンチ、ラーメン | 16号 |
中華料理 | 16号以上 |
ガス容量が不足している場合は、配管の太さが十分であれば東京ガスに依頼すれば、工事費用なしでガス容量をアップしてくれます。
配管の太さが足りなければ、配管工事が必要のため高額な工事費用が発生してしまいます。
電気容量

つづいて、物件の電気設備をチェックします。
あなたが利用する予定の厨房機器を動かす、充分な電気容量があるのか見ていきましょう。
・単相2線式
古いタイプの配線で30Aが上限。機器の多い飲食店には不向きで工事費がかさみます
・単相3線式
新しいタイプの配線で、容量の大きな電化製品にも対応しています
・三相3線式200V
業務用エアコン、冷蔵庫、スチームコンベクションなど100Vでは作動しない厨房機器用です
物件を探す段階で、どういった厨房機器を使うのか資料をまとめておきましょう。
ガス調理器具のカロリー数、電気調理器具のワット数を確認できる資料を用意しておき、工事を発注する内装業者に確認してもらうと心配はなくなりますよね。
飲食店の電気代やガス代
「飲食店の電気代やガス代っていくらかかるの?」
売上予測などをたてるにしても、大体どれくらいの電気代やガス代が発生するのか気になりますよね?
店の規模や業態によっても変わりますが、基本的に電気代、ガス代、水道代の水光熱費は、 売上の4~7%で計算しておけば間違いはないでしょう。
売上が100万円であれば、ガス代、電気代などの水光熱費は安いお店で4万円、高いお店で7万円くらいです。
飲食店の常識にとらわれるな!
これまで見てきたように、物件探しにはガス容量と電気容量のチェックが必要です。
充分なガス容量や電気容量がないと、調理設備は機能しませんので、追加工事が必要になることも。
しかし、飲食店経営に限らず「そもそもそれって必要?」という疑問を持つことにより、選択肢は広がり新しいアイデアが生まれます。
・そもそも店舗を持たないと営業できないのか?
(ポップアップ店舗やケータリングカー、間借り、デリバリー専門店はダメ?)
・そもそも商品を自分のお店で作る必要があるのか?
・そもそもガスって必要?
こういった「そもそも論」が、飲食店経営には必要だと思います。
「そもそも論」が新しい業態を生み出す
今では都内に数十店舗をかまえる「vivo daily stand」というバルは、本格的なフレンチをセントラルキッチンで作り、店舗に卸すというモデルをとっています。
現在もあるかわかりませんが、お店では調理をしないため、ガス機能をもたない店舗もあるようです。
物件を探していると、「ガス使用不可」の物件などに出くわしますが、ガスを使わない業態なら、出店が可能ですよね!
また、ガスを使わず電気化することで清潔感を与え、飲食店の課題でもある3K(給料安い、汚い、キツイ)に対応することもできます。
ガスコンロ、油のにおい、油汚れは飲食店の不衛生のイメージの代表です。
また「vivo daily stand」はワンオペできるような店舗設計をしており、「コミュニティ機能を持ったバル」という強いコンセプトがあります。
ワンオペにこだわることで、飲食店の常識(FL比率60%以下など)を大きく崩すことができる業態であることがわかります。
非常に考えられたバルですので、参考にしてみてください。
最後に、代表取締役の鈴木健太郎氏のインタビューを紹介しておきます。
