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撤退は参入の10倍勇気がいる

廃業について
この記事は約6分で読めます。

「世の中の何よりも料理を作ることが好きでたまらない!」

「自分には、養うべき家族もいない」

そういう方には、ボクのアドバイスは、あまり役立たないかもしれません。

「とにかくコストを抑えて出店して、最初はオーナーのワンオペ、最低賃金を余裕で下回ることがあっても大丈夫です!調理、サービスすることで 全てが満たされるのです!」

という人であれば、飲食店経営は続けることはできるかもしれません。

そうではない人にとって、飲食店はオイシクない業種だし、また廃業率も抜群に高いです。

飲食店経営を経験している人なら誰でもわかるはずです。

そして、何より廃業を決断することが難しいですよね?

「俺に撤退はあり得ない!」

そう思っている人にこそ、廃業を頭に入れておいてほしいんです。

まず飲食業界というものの置かれている状況を市場規模から見ていきましょう。

飲食業界の市場規模

飲食業界は大きく分けて、テイクアウトの惣菜や弁当などの中食と、イートインの外食に分かれます。

中食、外食それぞれの市場規模の推移をみてみましょう。

一般社団法人 日本フードサービス協会データ参照

【中食(給食を除く)】
中食の市場規模は、2018年度は7兆3,237億円と過去最高の数字を記録しました。
実は、中食は1975年の計測依頼、2008年と2009年の2年間を除いて、ずっと右肩上がりなのです。

これは、数年前からのデパ地下ブームやスーパー、コンビニのお弁当や総菜コーナーの拡大を見てもわかると思います。

【外食】
1997年に記録した29兆円から縮小傾向にある外食の市場規模も、2011年からは少しずつ盛り返しています。

この増加は2つの原因があるようです。

  1. 訪日外国人の増加
  2. 会社の交際費の増加

それでは、市場規模の増加とともに、飲食店の数は増えていっているのでしょうか?

飲食店の廃業率

まずは、飲食店の廃業率からみていきましょう。

やはり廃業率は高いのでしょうか?

日本社会全業種の廃業率の平均が10.2%のところ、 飲食店の廃業率は 18.9%と業界1位です。

また面白いことに、新規開業する業種の19.6%が飲食業・宿泊業で、開業率も1位なのです。
(日本政策金融公庫2015年パネル調査による)

飲食業界がどれほど参入しやすく、廃業しやすいかを表していますね。

ただすでに説明したように、最近の飲食業界の市場規模は、上がってきています。

実際に、廃業する飲食店の数は減ってきているのでしょうか?

株式会社 帝国データバンク参照

なんと2018年の飲食店の廃業数は1,180件で

過去最高です……

市場規模は上がっているのに、廃業件数は過去最高とは、飲食業界に何が起こっているのでしょうか?

お店の廃業数が過去最高を記録した理由は2点です。

  1. 人手不足による廃業
  2. 人件費や原材料の高騰による値上げで売上は上がったが、利益が上がらず廃業

今後も人手不足は、続いていくでしょう。

ここまで説明してきました市場規模の大きな視点で「飲食業界は全体的によくないよ!廃業率がとても高いよ!」と説得したところで、開業を辞める人がどれだけいるでしょうか?

たぶん、あまりいませんよね(笑)

もう少しだけ話を聞いてください。

もっと具体的に飲食店を見ていきます。

飲食店は、やること多すぎ! 

飲食店は業務が多すぎます!

他業界であれば、メーカーが製品を作り、卸業者が中間に入り、販売店が商品を販売するという分業になっています。

ところが、特に個人の飲食店であれば、その全てを自分でやらなければなりません。
さらに販促物をつくり、広告活動を行っていきます。

コストを抑えるために、自分でスーパーに買い物に行くことだって考えますよね。

とにかく時間が体力が足らなすぎます……

全てを行うことは

不可能です

ビジネスとしては、儲からない!

飲食店は構造として、儲かりにくいです。

「ひと儲けしてやろう!」

と思う方はやめておいた方がいいですよ。

ビジネスで稼ぐ大事なポイントとして、よく下記の5点があげられますね。

①小資本で始められるか

初期投資額が、個人にしてはデカ過ぎます。

少なくとも平均500万の初期費用です。
(ボクはそれ以下でしたが。)

マイナス分を取り返しにいくギャンブルのようなものです。

②無在庫で営業できるか

お酒は腐らないので大丈夫ですが、フード提供の場合は在庫は失くせません。

むしろ、「冷蔵庫パンパン」は、飲食店あるあるですよね(笑)

③高利益率であるか

確実に原価がかかります。

さらに原材料の高騰、競合過多による価格競争の末の低価格!

利益率は低いです……

利益率10%あれば、平均以上です!

④頑張った分だけ楽になるか

ストックになっていくか?ということですね。

常に商品を作り続ける必要があります。

体の慣れはありますが、収入的に楽になることはありません。

ブランディングして、他店舗展開に成功すればストックになっていくと思いますが、そんな成功を個人店ができるのは、ほんの一握りです。

⑤成長産業であるか

現金商売だし、資格なども必要ないため、いつの時代も開業の人気はありますが、成長している産業ではありません。

飲食店を廃業するということ

このように、飲食店は

やること多いし

儲からない

この前提をわかった上で、参入していく人だけに成功の可能性があると思います。

「人々の生活が変わるような、今までの飲食業界の常識にとらわれない、素晴らしい商品やサービスを提供したいと思う」

そんな新しい飲食店が、次々と生まれている事実もあります。

おそらくボクはあなたの開業の気持ちを止められないでしょう。

ただ、これだけ言わせてください。

開業をしたのなら、廃業を頭に入れておいてください!

開業時には「必ず撤退基準を設ける」ということが大事である、と下記で説明しましたね。

廃業を決断することは、とても難しいです。

開業時の数倍の勇気が必要です。

「何倍か?」ですか?

ボクなんかよりも、この方の意見のほうが、ずっと役に立つでしょう。

『撤退』は10倍の勇気がいる by 孫正義

最後に孫正義さんの言葉をあなたに送ります。

撤退か継続か悩んでいる方も、これから開業する方も、孫正義さんの撤退哲学のスピーチは役立つと思います。

「僕は過去おびただしい数の退却をしてきた。(退くとなったら)僕は早いよ。メディアにめちゃくちゃに書かれます。恥ずかしい思いをする。これに耐える勇気を身に付けないと、リーダーにはなれない。うまく行っているときはいい。皆がわれ先にと、飛び出していくから。だが、退却の決断はトップしかできない 。

五分五分の勝率で勝負を仕掛けるのはバカがやることだ。武田勝頼になる。『このまま行くと負けるぞ』という状況で、突っ込んで負けてしまう。退却ができないヤツとは、クルマで言えば、ブレーキのできないクルマ。私が勝頼の状況なら、恥も外聞もなく逃げる。勝頼は3割失った時点で、『これで退いたらもったいない。取り戻さないと』と、意地になってしまったのだろう。これはバカの典型だ。意地で会社をやると、会社をつぶすことになる。株式投資でもそう。失敗するのは撤退の時機を見きわめられなかったときだ 。 退却は10倍の勇気がいる」

「ソフトバンクアカデミア」の第1回講義 より

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